その後のデヴィット:「人間は勝手だなあ」

「何であんたみたいな下っ端が出てくるのよ! アタシが呼びたかったのは違うのに!」
「そ、そんな事言われても、僕だって、来たくて人間世界に来たわけじゃない――」
「いずれ家を継ぐ子だからって期待かけられてきたのに、あんたのせいで台無しじゃないの!」
「だ、だから僕にそんな事言われても困るんですってば……。僕にどうしろって言うんですか、貴女は」
「アタシは、どうしても期待に応えなくちゃいけなかったのよ! だからあんたみたいな下っ端を呼んじゃいけなかったのに!」

召喚儀式終了後の会話。
自分に才能がない事を自覚しつつも、エリート悪魔を召喚できなかったイリーナの苛立ち。
彼女が家を継ぐ事にこだわる理由を全く理解できず、彼女に八つ当たりされて戸惑うデヴィット。

「アタシと悪魔の旅暮らし」